不定期日記
2006-06-29 (Thu) [長年日記]
_ [JEF] オシム監督に関するジェフユナイテッド市原・千葉 淀川社長コメント について
日本サッカー協会 (JFA) は事業内容を規定するにあたって、目的を次のように掲げている。
日本サッカー界を統括し代表する団体として、サッカー競技の普及及び振興を図り、もって国民の心身の健全な発達に寄与することを目的としています。
ここで述べたサッカーの普及・振興という役割を、より具体的に担っているのがJリーグであると言えるだろう。また、代表チームの強化という側面においてもJリーグが果たしている役割は大きく、Jリーグあっての日本代表チームと言える。実際、今回のワールドカップドイツ大会に選ばれた23人の中で、Jリーグを経験したことの無い選手は一人もいない。今後は平山選手のように直接海外のクラブに所属する選手も出てくると思われるが、それでもJリーグの貢献が無くなることは無いだろう。
今回JFAは、ジェフ千葉のオシム監督に対して、2006年7月からの日本代表監督就任を依頼した。これは現実的にはクラブの監督をやめた上で代表監督になるということになる。 しかし、現在Jリーグはリーグ戦の途中だ。監督が交代するとなると、多少なりともやり方が変わることとなり、非常に大きなリスクとなる。チームがうまくいっていないのであればまだしも、リーグ戦で現在5位、カップ戦でも準決勝進出と順調なチームで、なぜそのような無駄なリスクを犯さなければならないのか?
これは、日本代表のためであればクラブは犠牲になってもやむなしとJFAが考えていると受け取るのが自然ではないか。 このようなJリーグを軽視した姿勢は、JFAの目的と相反するのではないだろうか?
JFAによる言論統制もある中、「糾弾」という強い表現を用いた今回のコメントを支持したいと思う。
ちなみに、今回このような行動をとりジェフを混乱に陥れたJFAのトップの川淵会長は現在休暇中、またオーストリア・グラーツにある休暇中のオシム監督の自宅に押しかけて契約を迫った田嶋技術委員長はドイツでワールドカップ観戦中らしい。